単一通貨ペアだけでは「チャンスを逃す」こともある
初心者のうちは、USD/JPYやEUR/USDなど1つの通貨ペアに集中してトレードするのが鉄則です。
しかし中級者になると、「チャンスが来ない時間が長い」という壁に直面します。
その解決策が、複数通貨ペアの同時監視です。
複数の相場を並行して見れば、効率よくエントリーポイントを探せるだけでなく、相場全体の流れを把握する力も身につきます。
【1】複数通貨ペア監視のメリット
✅ チャンスの増加
1つの通貨がレンジで動きがなくても、別の通貨ではトレンドが発生していることがあります。
監視対象を増やせば、効率的にエントリー機会を見つけられます。
✅ 相関関係を利用できる
例:EUR/USDとUSD/JPYは逆相関になりやすい。
片方でシグナルが出た時、もう一方も確認することでエントリーの信頼性を高めることが可能です。
✅ 相場全体の強弱を把握できる
ドル買いが全体で強いのか、ユーロが売られているのか、といった通貨の強弱分析もできるようになります。
【2】複数通貨監視の基本ルール
✅ まずは「3通貨ペア」から始める
最初から5つも10個も見ると混乱します。
おすすめは以下の3つ:
- USD/JPY(安定した値動き)
- EUR/USD(世界で最も取引量が多い)
- GBP/JPY(値動きが大きくチャンスが多い)
✅ 同じ時間足で比較する
1分足ならすべて1分足で、5分足なら5分足で統一。
異なる時間足を同時に見ても混乱しやすくなります。
✅ インジケーター設定も統一する
RSIやボリンジャーバンドを使う場合は、すべて同じ設定で表示。
これにより「どの通貨が条件を満たしているか」をシンプルに判断できます。
【3】実践的な監視方法
✅ モニターを分割表示
- PCモニターを4分割し、3通貨+1つは経済指標カレンダー表示
- TradingViewなら「マルチチャート機能」で最大8画面を同時表示可能
✅ アラート機能を活用
「RSIが30以下になったら通知」「ボリンジャーバンド2σタッチでアラート」などを設定すれば、
画面をずっと見張らなくてもチャンスを逃しません。
✅ 優先順位をつける
同時に複数のエントリー条件が揃った場合、
- 値動きの素直さ(トレンド or レンジ)
- スプレッドの狭さ
- 自分の得意な通貨ペア
この3つを基準に、優先度の高い通貨からエントリーするのがおすすめです。
【4】複数通貨監視で陥りやすい失敗と対策
❌ 失敗1:情報過多で混乱する
→ あれもこれもとエントリーしてしまう。
📌 対策:最大3通貨までに絞り、慣れてきたら少しずつ増やす。
❌ 失敗2:エントリーが増えて資金管理が崩れる
→ 同時に3回エントリーして大損。
📌 対策:同時にポジションを持つのは1つまで。複数通貨を監視しても、実際に入るのは1つに絞る。
❌ 失敗3:相関を誤解する
→ 「逆相関だから絶対こっちが勝つ」と思い込んで失敗。
📌 対策:相関はあくまで参考。根拠は各チャートの条件で判断する。
【5】実際の監視フロー例(1時間トレード)
- 監視開始前に「経済指標カレンダー」を確認
- USD/JPY・EUR/USD・GBP/JPYの1分足チャートを開く
- RSI+ボリンジャーバンドで条件をチェック
- 条件が揃いそうな通貨にアラートを設定
- エントリーチャンスが来たら「最も根拠が強い1つ」に集中
📌 これだけで「待ち時間が減り、精度の高いエントリー」に繋がります。
よくある質問(FAQ)
Q. スマホでも複数通貨を監視できますか?
A. 可能です。ただし画面が小さく見にくいため、TradingViewアプリなどを活用し「アラート通知」に頼るのがおすすめです。
Q. 監視する通貨ペアはどう決めればいい?
A. まずはドル絡み(USD/JPY・EUR/USD・GBP/JPY)を軸に。慣れてきたらボラの大きい通貨(AUD/USDやGBP/USD)を追加。
Q. 複数通貨で同時に条件が揃ったら全部エントリーしていい?
A. おすすめしません。資金管理の観点から「同時に持つポジションは1つ」までにする方が安全です。
まとめ:複数通貨監視は「広く見て、狭く狙う」
複数通貨を同時に監視することは、中級者以上が勝率を高める大きな一歩です。
ただし、監視対象を増やすことはあっても、エントリー数を増やす必要はありません。
- 最大3通貨を同時監視
- 根拠が最も強いものだけにエントリー
- アラートやマルチチャート機能を活用
この3つを意識すれば、無駄な取引を減らしつつ、効率よくチャンスを掴めるトレード環境が整います。
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